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森田花央里:「青い小径・春」混声合唱組曲

JPY: 2,000 yen

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編・著者名
作曲:森田花央里/作詩:竹久夢二
判型/頁
A4判/64頁
JAN
4962864948668
ISBN
978-4-7609-4866-6
演奏時間
25分
編成
P混4 混4+笙(option)
発売日
2025.11.29

2025年4月、「青い小径」に1曲加え、全曲をより歌いやすく見直し、「青い小径・春」として再編成。もの静かでありながらも力強い竹久夢二の詩の世界観をそのまま音として表現した作品。ジャズピアノの経験が豊富な作曲者ならではの音づかいで、夢二の詩の美しさを描き出す。「鐘」「花火」「ゆびきり」「あなたの心」「小夜曲」の全5曲。終曲はオプションで笙がついている。中級

1.鐘 (3’40”)
2.花火 (3’40”)
3.ゆびきり (4’30”)
4.あなたの心 (5’30”)
5.小夜曲 (7’30”)

二十六歳の私は世界を拒絶していた。
「鐘」という曲を歌う人たちは、私の前に何度も現れた。彼らは曲に込められた何かに気づいていた。目を見れば分かった。人間は分かり合えなくて、この曲を書いたのに。
世界を拒絶しているのは私だけではなかった。あなたも私も正常だと思う。
その眼差しのあたたかさを、私は今も覚えている。

魂の中に宿る美。私はそれに出会いたかった。
幼き日のあなたが信じていたもの、夢見ていたもの。
夜の闇は世界の残酷さを正当化してしまう。
眠れぬ夜は心のきょうきにころされてしまうことさえある。

春は裏切りを感じる季節だ。
あの時と同じ日差し、風の匂い。
季節はただ巡るだけなのに、後悔と記憶が季節を彩っている。

牛窓の海。三十六歳の夏。
“夢二は、ここで、私を待っていた…?”

今日の日を迎えたこと。曲がりなりにも、物書きとして、私は誰かの孤独をあたためたのだろう。かつて私にも、苛む闇の中、聞いていた音楽があった。
作曲家の私に語られる彼らの体験。瞳に光が反射していて、本当に美しいと思った。若い私には、同じ視線を交わすことしかできなくて、彼らの「たましひ」に語りかける言葉が見つからなかった。そして、奏でられた愛や慈しみに溢れた歌は、私を生かした。
同じ景色を見たいと思ってくれて、本当にありがとう。感謝しています。
あの日のあなたに、この歌を送ります。

時ふれば、なべて涙はきゆるもの。
いたましむるな若きたましひ。





-永遠に消えることのない痛みとともに。
二千二十五年 春の日
森田 花央里

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森田花央里:「青い小径・春」混声合唱組曲

JPY: 2,000 yen

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