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松崎泰治:「ほんとのきもちをください」無伴奏女声合唱のための

JPY: 1,300 yen

数量:
編・著者名
作曲:松崎泰治/作詩:谷川俊太郎
判型/頁
A4判/24頁
JAN
4962864948118
ISBN
978-4-7609-4811-6
演奏時間
10分
編成
女3
発売日
2025.05.21

2024年3月9日、カマンベールにより全曲初演。おかあさんコーラスが歌うのにふさわしいシンプルで美しい響きの作品。各曲2〜3分程度なのでアンサンブルコンテストや合唱祭に出場するにはちょうどよく、ア・カペラの練習にも向いている。全4曲。初〜中級


1. しあわせ (2’00”)
2. にじ  (2’20”)
3. わらう     (3’00”)
4. 十二月     (2’50”)

 悲しいことや苦しいことも多いこの世の中に生まれてきたことの意味とは何なのだろうかという愚問を胸に抱きながら谷川俊太郎さんの詩の世界をさまよっていると、その問いについて考えるための思いがけないヒントが与えられたように感じることがあります。そんなことを思いながら谷川さんの詩集から4つの詩を選び作曲したものが『ほんとのきもちをください』です。このタイトルは、絵本『かぼちゃごよみ』(絵 川原田徹/詩 谷川俊太郎 福音館書店)の最後の詩「十二月」の中の言葉にもとづいています。果てしなく膨張し続ける情報社会で暮らしていくときに、決して見失ってはならないことがこの言葉に凝縮されているように思われます。

 既刊の『地球のうた』(カワイ出版)と同じく、10名ほどの女声メンバーで活動しているカマンベールのために作曲しました。少ない人数でも演奏できるようパート内の分割を極力避け、シンプルでわかりやすい旋律線を中心にしてまとめました。「わたしが いなくなっても」(「にじ」)と「わたしはまだいなくて」(「わらう」)という詩句が対をなすように「にじ」と「わらう」を中間に、両端には明るく躍動感のある「しあわせ」と力強く願いを訴える「十二月」を置くことで、4つの曲がそれぞれ対照的に響くことを意図しています。最後の「十二月」では、短調から同主調への転調によって、苦しくても生きていくのだという意志を明快に表現したいと思いました。

 「にじ」の中で「わたしが いなくなっても/もうひとりのこが あそんでる/わたしが いなくなっても/きっと そらににじがたつ」と綴られた谷川俊太郎さんが、昨年、本当にいなくなってしまいました。谷川さんがいなくなっても空に虹は現れますが、谷川さんのような詩人にはもう二度と出会えないのではないかと思うとき、この詩の言葉が特別に深く心に響いてくるような気がしてなりません。

 この作品を作曲者と一緒に育ててくださったカマンベールの皆さんに心から感謝申し上げます。



松崎泰治

下記リンクより作曲者松崎泰治さんのYouTubeチャンネルで公開されている動画をご覧いただけます。

しあわせ
にじ
わらう
十二月

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松崎泰治:「ほんとのきもちをください」無伴奏女声合唱のための

JPY: 1,300 yen

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(c)edition KAWAI, a division of Zen-On Music Co., Ltd.