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小林秀雄:「埴輪のひとびと」独唱のための組曲

価格 : 税込1,540円(本体1,400円)
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作曲:小林秀雄
作詩:木下宣子
A4判/36頁
グレード:中級
演奏時間:約19分
ISBN 978-4-7609-4188-9
2018年に女声合唱として出版した作品のオリジナル歌曲版。
殉死の風習を絶つために、身代わりとして作られるようになったと日本書紀にも記される埴輪。独唱と朗読を織りまぜ、埴輪に投影される、人々の時を超えた営みを歌う。ピアノ伴奏付き。
1. 陽だまり           (2’30”)
2. 明日の海     〔朗読〕
3. ふたり            (3’30”)
4. 幸せの実が              (5’20”)
5. 風は帰る   〔朗読〕
6. 埴輪のひとびと      (4’30”)
 
<まえがき>

 組曲「埴輪のひとびと」の全詩6編のうち3編が初演されたのは2006年、『新作歌曲をあなたに・・・「愛」』のコンサートの時でした。また2009年には残り3編のなかの詩「ふたり」がソプラノの方により初演されました。「埴輪のひとびと」が女声合唱組曲として編曲・初演されたのは2015年で、この時にあとの2編は朗読の詩として残されたのです。ソロもこのような構成になっておりますのでご理解ください。

 女声合唱の心を揺さぶる演奏が終わった後、何人もの方から「ソロの楽譜ありますか」とたずねられました。「そのうち出版しましょう」とお答えになっていた小林秀雄先生、その時はとてもお元気でしたが、2017年の夏、にわかに彼岸に旅立たれたのでした。

 その後も歌曲版の楽譜の問い合わせが続いたため、関係者の並々ならぬご苦労により、この度、出版の運びとなりました。あの世の秀雄先生もどんなにか喜んでいらっしゃることでしょう。

 作曲に意欲的だった小林先生は、沖縄の対馬丸(つしままる)の悲劇をご自分の作曲の使命のように受けとめておいででした。

 *(先の戦争の時、沖縄の子ども達が疎開のため船で本国に向かっていた途中、その船はアメリカの潜水艦の攻撃をうけ、800人近い学童が犠牲になった。)

 小林先生が生前、「埴輪のひとびと」に寄せてくださった深い想いはこれに通じるもので、同じ心で作曲してくださったのではないかと私は思っています。
 
木下宣子


 木下宣子氏の詩作活動のスタンスは極めて広く、実生活面でも“グローバル”を地で行かれる行動や、芸術的発想のレンジの広さには脱帽するばかりである。かつて同氏の、画家・ゴーギャンを謳った「ノアノアの島」や、浮世絵師・写楽を謳った「写楽の鏡」等の詩による拙作の誕生は、そのような木下氏の行動や芸術からの強烈な触発による所産であることは動かぬ事実である。このたび最初の拝読から十年の時を閲し、木下氏の「埴輪」と再会し、その人生観と信念が深く強くこもる組詩に共に音を編んだ歌曲3曲が、新進気鋭の演奏家、斉藤京子、森 裕子のお二人により初演のステージを迎える喜びに、いま、私は満ちている。
小林秀雄(歌曲版初演のプログラムノートより)

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