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萩原英彦:ピアノで弾くレトロでモダンな童謡唱歌「美しい日本のうた ア・ラ・モード 2」 
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編曲:萩原英彦
菊倍判/48頁
グレード:中級
ISBN 978-4-7609-0284-2
ピアノに歌をうたわせるために、明治・大正・昭和初期の日本の古き佳き童謡や唱歌を、美しく編曲した曲集。懐かしい日本の歌を、情景を思い浮かべながらお家でゆっくりと味わっていただきたい。少し高いグレードのものを中心に、全22曲。
1.たなばたさま
2.野菊
3.港
4.冬景色
5.螢
6.虫のこえ
7.鯉のぼり
8.待ちぼうけ
9.人形
10.海
11.牧場の朝
12.春の小川
13.冬の夜
14.紅葉
15.案山子(かかし)
16.どこかで春が
17.四季の雨
18.スキーの歌
19.故郷
20.朧月夜
21.われは海の子
22.早春賦
<あとがき>
ピアノを学びたければ、イタリーに行って3年間みっちりと声楽(歌をうたうこと)の勉強をしてきなさい…といったのは、リストと覇を競ったタールベルク/Sigismond Thalberg(オーストリア 1812〜1871)であった。
18世紀初頭にクリストフォリによって考案されたピアノ・エ・フォルテは、以後めざましい発展の歴史を辿るわけであるが、魔術のように旋律を浮かび上がらせ、うたわせることが、この楽器に寄せられた技術革新の大きな目的であった。
楽器の機構、構造の上では長い弦が張られ、複数の共鳴弦がペダルの効果と相俟って豊かな音量の持続を保証し、演奏技術はそれを前提とし、飛躍的な進歩を獲得した。
タールベルクが、3本の腕によって演奏しているのではないか…と訝しがられたという逸話など、ペダルの効果を援用した演奏技術の進展を想いおこさせるものである。運指法の研究と相俟ってのレガート奏法の開発など、ピアノを弾く楽しみは尽きることがない。
ピアノをふくめての鍵盤楽器の普及のめざましい日本の社会において、今いちばん必要なことは、ピアノに歌をうたわせることである。
ヨーロッパの初期の鍵盤楽器の音楽が、《アマリリうるわし》のような人びとにあまねく知られた歌による変奏曲であったように、よく知られた歌を鍵盤上に移しかえることは、ピアノに歌をうたわせるまたとない良い方法であると思う。
馴れ親しんでいる歌ならば、ピアノの演奏にいちばん必要なフレーズの構成を知ることができ、句読点を知ることで息つぎや、運指法の重心をもとめることが容易となる。
[編曲の意図]
旋律の組成は、おおよそ7つの類型に分類することができる。少しむずかしい話になるが、これらの各類型の特質を、和声構造(古典的な調性様式の枠組みによる)のなかに浮かび上がらせる手だては、暗示的な示唆をもつ線構成に多くを委ねた素朴な対位法書式をとり、和声的な書式はできるだけ控えた。楽譜に小音符で記された音は暗示的にあつかわれる。和音のひびきを想定することができるならば弾かなくてもよい。
多くのものが一般に流布されている調に拠っているが、いくつかのものは調性を替えてもちいた。
旋律は、ときには左手に受けもたせ、いわゆる右手主旋律のかたちを避けるように心がけた。これは対位法書式にあっての主題配分の技術的(演奏の)な領域にある均整の美学である。また小単位/celluleとなる音型の有機的な構成にも些かの配慮をほどこした。
明治維新後、我が国の近代化政策のなかでなりふりかまわず欧米の文化をとり入れた結果は、功罪半ばするものがあるが、音楽芸術の背景をかたちづくる知性の養育においていまひとつ欠落するものは、旋律をささえる背景のようなもの、すなわちハルモニアの原理に相当する精神に働きかける宇宙大自然の摂理を感得する能力ではないかと考える。
この平易を心がけての編曲は、このような考えにもとづいてなされた。まことにハルモニアの原理は、底知れぬ奥深さを秘めている。
1993年10月
萩原英彦
『懐かしい日本の歌による 44のピアノ小品』より
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