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上田泰史:「パリのサロンと音楽家たち」19世紀の社交界への誘い 
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著者:上田泰史
四六判/240頁
ISBN 978-4-7609-5023-2
19世紀前半のパリの様子から始まり、当時の音楽家にとってサロンとはどのような場所でどういう意味を持っていたか、図表を多く用いてわかりやすく解説している。二部構成となっており、第二部では著者のパリでの留学での研究対象であるヅィメルマンのサロンにも言及している。
第1部 サロンと音楽家
第1章 パリのサロンと4つの地区(カルチェ)
現在とは異なるパリの境界
動乱の舞台
4つの地区
フォブール・サン=ジェルマン地区
フォブール・サン=トノレ地区
マレ地区
ショセ=ダンタン地区
第2章 上流社会とピアニスト
国王ルイ= フィリップ一世の宮廷と芸術
王太子妃とピアノ
夭逝のプリンセス、マリー・ドルレアン
王族の密やかな演奏会
大使館の公邸で〜サロンは芸術家の"趣味"に磨きをかける
礼儀作法(エチケット)に反すること
第3章 貴族のサロンとピアニスト〜カルクブレンナーをめぐって
ピアノ界の王者
社交界に「ふさわしい」音楽家であること
華麗なる"町人貴族"
「自立を保つ」ための振る舞い
カルクブレンナーのサロンで
第4章 スクワール・ドルレアンの成立
「新しいアテネ」
芸術家ゆかりの地
オベール家の音楽サロン
「ファッショナブル」な団地とその外観
第5章 華麗なる住人の顔ぶれ
芸術家のコロニー
アレクサンドル・デュマの仮装舞踏会
誰もがピアニスト !?
風刺彫像作家J. P. ダンタンと音楽家
第6章 スクワールの音楽家訪問
ショパンとサンド
ラヴデー家とパガニーニ
ヅィメルマン家
第2部 「趣味の神殿」――ヅィメルマン家の夜会
第7章 音楽に捧げられたサロン
音楽家がサロンを取り持つこと
芸術家による、芸術家のためのサロン
「神殿」の役割
ヅィメルマンのサロンで演奏するということ
第8章 タールベルクとリストをめぐって
タールベルク・インパクト
「ピアノで歌う」新しい手法
リストかタールベルクか
第9章 外国人ピアニストの競演
ジャーナリズムの注目
どのような音楽家が招かれたのか?
ピアノ3人組〜ショパン、リスト、ヒラー
タールベルクの印象
クララ・ヴィークがフランスにもたらしたもの
第10章 音楽会の縮図
デビューの舞台〜名ピアニストの門弟たち
ヴァイオリン奏者たち
兄弟による共演
歌手たち
第11章 サロンに響く歌声〜"流行音楽"から"古典音楽"まで
ロマンス〜芸術と商業のはざまで
アリアと重唱、情景〜サロンが劇場に早変わり!?
宗教曲〜前評判はサロンから生まれる
第12章 楽器演奏の最前線〜乱舞する若き才能
オペラなどの主題による幻想曲と変奏曲〜「タールベルク」を目指して
練習曲(エチュード)〜最新最難の技巧と音楽性で魅了する
二重奏曲〜名手たちの音楽的対話
室内楽<三重奏曲以上>〜ミニチュアの交響曲
協奏曲〜ピアノ学習の到達点
舞曲〜アルカンが放つ閃光
ソナタとフーガ〜社交 vs 書法のモデル
おわりに
音楽を生み出す時代の力
「サロン音楽」とは何か?
なぜサロンの音楽の大部分が消えたのか?
"失われた音楽"の未来
あとがき
参考文献
人名索引
<まえがき>
ようこそ、パリの社交界へ。 一九世紀前半、若手音楽家たちにとって、サロンは、名声と人脈を勝ち取るために避けては通れない登竜門でした。多くの文化人を受け入れ、彼らを金銭的にも精神的にも支えたのは、同郷の亡命貴族であり、大銀行家のような裕福な市民であり、芸術仲間でした。音楽家の才能を受け入れ、評価し、活躍の舞台を提供してくれる人々が催す社交的な集まり、それがサロンでした。 まだ音楽の国際コンクールはなく、市民のための国立音楽学校も数えるほどしかなかった当時、フレデリック・ショパン(1810〜1849)やフランツ・リスト(1811〜1886)のような外国の若手音楽家は、長旅の末、才能だけを頼みの綱としてパリの石畳を踏んだのでした。パリに到着して間もない彼らにとって、才能の次に重要だったものは、なんでしょうか。おそらくそれは、サロンへの紹介状だったはずです。なにしろ、どんなに才能があっても、それが高く評価されなければ活躍の場がないのですから。(〜以下略) 上田泰史 |